9年くらい前に雀荘でアルバイトをしていたときの話です。
今にして思うとそれはそれは酷い環境だったなぁ。
かなり古い話なので今とは事情が違っていることもあるかもしれませんがご了承いただければと思います。
まぁクソだと言いつつこの業界にはなんだかんだ2~3年くらいいましたね。
フルタイムではなく暇な時や金に困ったときだけ働いてた時もありました。
ふらふらと適当な生活を送っていた僕にとって融通の利く雀荘はいいアルバイト先でした。
そして裏メンとしてですがいまだに知り合いの店を手伝ったりもしています。
そんな関わりの強い麻雀業界での仕事の良し悪しについて経験を元に語ってみたいと思います。
労働という観点からみると最悪
先ほど「良し悪し」という言葉を使いましたが、悪いところの方が圧倒的に多いです。
仕事としてみると最悪なので遊びの延長だと思った方がいいです。
昔、同業の仲間と語ったときは
「ホームレスの空き缶拾いよりは多少マシ」
と言って自虐したものです。
その所以は場代や麻雀の負け分を店からの借入金で賄うアウトの制度がその筆頭ですが他にもたくさんあります。
アウトについては別記事で書いているのでそちらもどうぞ。
https://keisuke-answer.com/?p=24
まずは僕が初めてバイトをした店での体験を綴ります。
低賃金と求人の虚偽記載

僕が最初に働いたのは全国的に展開している業界の中では大手のチェーン店でした。
すぐやめたのでうろ覚えですが東南戦でレートはピンの1-3だったと思います。
アルバイトで時給1,200円&ゲーム代フルバックの求人を見て応募したのですが実際は全然違いました。
実際の給料体系は
時給600円+ゲーム代フルバックで1ゲーム600円=時給1,200円
は???
いやいや、全く意味が意味が分からないんだが?
曰く、1時間に1回本走に入ればゲーム代600円がバックされるから合わせて実質1,200円って意味合いらしいです。
クソすぎませんかね??
実質とか言ってるけどそもそも1時間に1回必ず麻雀打つわけじゃないですし。
ここまで「実質」という言葉の使い方を間違っているものを他に見たことがありませんよ!
てかこれ東京の話なので余裕で最低賃金を下回っています。
それにゲーム代バックを賃金(基本給)に含めるなとか突っ込みどころが満載ですね。
バックなし時給1,200円でええやんと思ったけれど、麻雀打ってない時に金払うのがよほど嫌なんでしょうね。
今でこそ労基法知ってるしこんなクソみたいな求人詐欺されたらまずその場でブチ切れて帰ってますが、当時は「まぁフルバックの雀荘って珍しいし雀荘で働いてみたいからいっか・・・」と思い働いてしまいました。
いやー、若さゆえの勢いと無知って恐ろしいですね!
長時間労働
これは東京ならではの事情かもしれないですが雀荘って24時間営業の店舗が多いんですよね。
そしてそういう店では大体12時間勤務の2交代制だと思います。
僕が働いたところもそうだし知人も大体同じだったので普通だと思ってたけど冷静に考えると12時間労働ってめちゃくちゃ長いですよね。
しかも当然のように1日8時間を超えた分の割増賃金などありません。
彼らの辞書に労基法の文字は無いようです!
風営法とガサ入れリスク

先ほど24時間営業の雀荘が多いとお話しましたが風営法違反に当たるんですよね。
雀荘は風俗第四号営業に該当します。
法律や条例で営業時間が定められているため深夜営業は違法です。
なので多くの店は深夜になると看板の明かりを消したりシャッターを閉めたりしてこっそりと営業しています。
また、大半の店でお金を賭けていますがこちらも厳密に言えば違法です。
単純賭博罪や常習賭博罪、賭博開帳図利罪などの刑法はありますが庶民の娯楽としてピンの3-6くらいまではお目こぼしいただいている。
といったところです。
ただし通報されれば普通にガサが入ります。
実際に0.5(てんご)の店で逮捕された事例もあります。
すぐ近くの別店舗にガサが入ったりもしました。
他にも以前勤めていた雀荘で深夜営業中にガサが入り営業停止になったり、別の店の知り合いの経営者は警察に身柄を持って行かれたことがあったりとかなり身近な問題でした。
やたら社員になるように勧誘される
面接の段階から社員にならないか?と言われていました。
常に人手不足の業界なので従業員の確保に必死なようです。
しかも寮に入ることまですすめられました。
その寮というのも一度行ったことあるのですが酷いものでした。
「ここはタコ部屋かな?」という感想でしたね!
店長だけ個室があったんですけど、ほかのメンバーは共有部屋。
しかも寝る時間が被ることのない早番遅番2人でベッドを使い回してました。
真っ当な生活ではありませんね!!
僕はひとりの時間もないと生きるのがつらいのでとてもじゃないけどやってられないです。
ほんと「ホームレスより多少はマシ」っていうレベルですね。
メンバーの打ち方に制約あり
最近だと「メンバーの打ち方に制約はありません」という但し書きがされている店も多いです。
が、僕が働いていたところはありました。
よくある制約で
- 東1局の1,000点あがりの禁止
- モロひっかけの禁止
- 客の親番中の途中流局禁止
- オーラスで着順の変わらないあがりは倍満以上から(赤なしの場合)
などなど他にもあった気もしますが全く守る気がなかったので忘れました。
ゲーム代フルバックとはいえ時給600円でこんなの守ってられませんよ。
それに制約があるとゲームがゆがみます。
プレイヤーは①参加者全員が②ルールに則って③最大限の利益を目指すという3つの前提で読み合いを行っているのですから。
制約については賛否両論あるだろうしそれだけで1記事書いてしまいそうなのでこの辺で。
結局その店は1か月弱でやめました
改めて当時の環境を書き綴ってみるとなんで1か月も続けていたんだろうという条件ですよね。
まぁ同業者でもそう思ったらしく、仲良くしていた雀荘のオーナーに話したら僕の近所にあるてんごの雀荘を紹介してくれたのでその後そちらで働くことになりました。
フルバックについてはかなりありがたいけれど、さすがに時給600円はひどすぎましたね。
低賃金・長時間労働に加えて営業停止などのリスク、そして当然麻雀で負けるリスクもある仕事です。
「遊びの延長」という表現がよくわかると思います。
まぁそれでも楽しいんですよね雀荘のバイトって。
今回は悪いところをかなり凝縮して書きました。
次回は良いところを次に働いたてんご雀荘の体験談と共に記事にしたいと思います。
つづき
>【底辺】絶対におすすめしない雀荘でのアルバイト体験談その②