求人詐欺に騙されて働いたピン雀を1か月で辞めた後は知人の紹介で点5(てんご)東南戦の雀荘で働くことになりました。
労働条件は相変わらず悪かったのですがてんごの雀荘勤務は楽しかったので長く続きましたね。
ユニークな人が多く7年経った今でも付き合いがあったりします。
前回は雀荘勤務の過酷さを凝縮して記事にしましたが、今回は良かったエピソードも含まれます。
まぁ良かった点といっても仕事として考えると絶対におすすめはできない事に変わりないですが。
前回記事
【時給600円】「ホームレスより多少はマシ」な雀荘でのアルバイト体験談その①
メンバー | 雀荘の店員のこと。古い言い方だと雀ボーイなんて言い方もある |
本走 | 客が4人いないときに麻雀を打つこと |
代走 | 客がトイレなどで離席している際に、その客に代わって麻雀を打つこと |
東南戦 | 半荘ともいう |
0.5 | 1,000点50円のレート。点5などともいう |
ピン雀 | 1,000点100円レート(=テンピンという)の雀荘 |
低賃金・長時間労働は相変わらず
- 12時間勤務
- 時給800円
- 1日8時間を超えた分の残業代や深夜割増賃金も当然なし
- ゲーム代バックなし
- 遅刻したら罰金
労働条件については今でこそ色々とツッコミたくなりますが当時は深く考えず「そういうものか」といった感じで働いていました。
法人経営の大手ではそんなことないでしょうが、聞く話によると未だに個人経営店ではそんな感じの店が多いみたいです。
客層
ピンで働いていたときは都心から外れていたということもあり中高年が圧倒的でした。
てんごでは学生などの若いお客さんも多く、客層の幅は広かったです。
ちなみに僕が思うレートごとの客層の違いはこんな感じですね。
- 0.3以下 … 学生か一日中暇を持て余してる高齢者
- 0.5 … 学生、若手のサラリーマン中心。中高年もそれなりにいる。
- 1.0-1-3(東南戦) … 中高年中心。
- 1.0-1-3~1.0-2-5(東風戦) … 中年が多いが20代後半くらいの若手もそれなりにいる。
- 1.0-3-6(東風戦) … 金のネックレスやゴツい指輪をつけたおっさん、パンチパーマのおっさん、夜のお店の経営者、たまにホスト。
まぁピンの東風戦の店はどうしても歌舞伎町が多くなるので、印象が偏ってる感が否めませんが・・・
同年代が多くお客さんも和気あいあいとした雰囲気
まぁアルバイトの条件が先述したとおりなので普通に考えたら真っ当な大人は働きに来ませんよね。
僕は当時21歳でメンバー仲間は同世代のフリーターや学生がほとんどでした。
が、たまに普段はサラリーマンをしつつ副業として土日に趣味として働きに来る人もいました。
仕事として考えると待遇はクソですが、趣味として考えればお金貰いながら麻雀打てるのだからいいのかな?って思えますね。
麻雀はギャンブルですが0.5レートだとギャンブルをしに行くという感覚は無いでしょう。
ゲームとして楽しんだり、遊びに来るという感覚の人がほとんどなので和気あいあいとしています。
ピンでも遊び感覚で来る高齢者は多いですがマナーの悪い人が多く不快に思うことが多いので僕は遊びで近寄りません。
特に客層が高齢者の常連ばかりの店は絶対にオススメしませんね。
一番キツいのはゲーム代

東京都内で時給800円というだけでもつらいのにそこから更にゲーム代全額と麻雀の負け分まで負担しなければいけません。
ゲーム代が400円だったので1時間に2回打つと時給分が丸々なくなります。
場代以上に稼ぐのはかなり難しいです。
ネット麻雀がなどが好きな方だとよくわかると思うのですが、スコアで言うところアベレージ+8でトントンなわけですよ。
実際はチップ収支も含まれますが、それでも勝ち越すことの厳しさはわかると思います。
仕事で麻雀を打ってるのに給料が全部場代(店の売り上げ)に消えるとかバカらしさここに極まれり!という感じでしょう。
更にメンバー特有のつらい事として本走中のお客様案内もあります。
東場で点数差が少ないときに来店するお客さんがいれば、その席にすぐに案内するんですよね。
東発に3,900点を上がって28,900点持ちならすぐに入るお客さんは多いです。
ただし3,900点振込後の21,100点持ちだと入らない人は結構います。
つまり序盤に有利な状況で交代する可能性は高いが不利な状況ならそのまま打ち続けることが多いんですよね。
しかもこれ客入りが多い時間だと結構頻繁に起こる事なので地味につらいです。
待遇が悪い分勤務中はゆるゆるです
麻雀を打ってないときはタバコ吸ってゲームしたりオンラインで馬券や舟券を買ったり漫画読んだりと好き放題でした。
まぁ仕事と言えばお客さんのドリンク出したり灰皿を交換したり代走入ったりするくらいですからね。
それと僕が働いてたところは麻雀打ちながらのタバコもOKでした。
メンバーのタバコに関しては賛否両論ありそうですがOKな店は多いと感じています。
というのも従業員の勤務中態度についてはある程度甘くしないと続かないんですよね。
こんなクソみたいな待遇で働く人なんてただでさえ少ないですし。
それに一番ゲーム代払っているのはメンバーなのでオーナーからすれば一番のお客さんはメンバーです。
なので他の仕事とは比べ物にならないくらいゆるいです。
チェーン店やピン雀だともう少しまともなですが、小さなてんごの雀荘なんて大体こんなもんでしょう。
さいごに

何度もお伝えしていますが真っ当な仕事だと思って雀荘のメンバーをやるのはおすすめしません。
1週間に60時間以上麻雀を打ちたい変態だけ働けばいいと思いますね!
強いて良いところを挙げるなら仕事内容のゆるさと働いてる人の面白さでしょうか?
雀荘のメンバーなんてものはみんな金がありません。
なので良く言えば金に貪欲。
悪く言えば金に意地汚い。
みんないつも「金、金、金」と言ってましたね。
けれどサラリーマン的な思考の人は少なかったので「どうしたら金になるか」「美味しいシノギは無いか」などの話は頻繁にしていたことは楽しかったです。
まぁそのほとんどがギャンブルにまつわるくだらない話ではありましたが・・・
実際にオーナーと一緒に秋葉原でメイド店やったり、メンバー仲間とRMTでアイテムを売って稼いだりと他の金儲けにもつながりました。
お客さんとのツテで仕事を見つけたりしている人もいたし給料以上のものを得る場合もありますよ!
退職後でも金に困ったときにバイトさせてもらったり、自分も人手不足の時手伝ったり金貸したりと助け合っていますね。
人とのつながりの強さを感じられるのが面白くもあり良いところだと思っています。
さいごに一つバイト選びのコツを。
タウンワークなどの求人サイトを利用したほうがいいです。
求人サイトへ広告を出している店のほうが待遇などきっちりしています。