片山まさゆきの傑作麻雀漫画「歌姫オバカミーコ」。
古い作品であるが未だに人気が高く多くの雀荘の待合席に置いてあるのを見かけます。
役立つ話揃いの本作から、特に初心者が覚えておくべきだと思ったシーンを切り抜いて紹介します。
コマの切り抜きなので前後の話を読まないとわかりにくところもあります。
気になった個所は単行本読んでみてください!
全話紹介するとかなり長いので本記事では単行本1~3巻の内容になります。
はじめに:歌姫オバカミーコとは

2004年~2010年まで近代麻雀で連載していた片山まさひろの作品。
駆け出し女流プロの丘葉 未唯子(おかば みいこ)が元王者の波溜 晴(なみだめ はる)に麻雀を教わりながら成長していく物語。
1話ごとに教えるテーマは1つ。

初心者~中級者に向けて描かれているので内容はわかりやすい。
また、その内容が論理的なのもオバカミーコの特徴です(オカルト話も多少出てくるが)。
役とか無視でリャンメン率80%で打て
初心者はこれだけ読んで本を閉じてもいいレベルで基本中の基本。
そして麻雀において最も大事だと思っています。
リャンメン(=良形・多面張)で待つためにはどうすればいいか?
そう考えるとテンパイに持って行くまでの牌の残し方をかなり意識するようになります。
まずはアガりやすいリャンメン待ちをどれだけ作れるかだけ覚えましょう。
先手 良形 高得点
むずかしい麻雀の押し引きを非常に簡素化したもの。
じつは先ほどの「リャンメンで打て」とめちゃくちゃ繋がってる話。
リャンメンを意識しながら手を進めて行けば良形になるのはもちろんのこと、テンパイ速度もあがるので先手も取れる。
更にピンフもつけば打点もあがります。
まずはリャンメンを意識しつつ押し引きはコレを実践するのが良いですね。
あるのはリーチ!
アガり易い場所を捜したリーチを打て!
役を意識して手を狭めるよりもまっすぐ行って良形でリーチのほうが強いです。
特に三色同順はアガったときに打点以上の気持ちよさがあるので追い求めたくなりますが、無理して狙うものではありません。
「アガったら結果的に三色だった」くらいで○。
この話では「麻雀にあるのはリーチ、ホンイツ、クイタン。他の役はただのおまけ。」といわれています。
まずはこの3役を中心に手役を狙っていくことを覚えましょう。
ピンフ形リャンメン2個ならアタマ固定

これは上級者同士でも意見が割れているのを見たことがあります。
しかし出くわすことが多い形なので覚えておきましょう。


リャンメン+リャンメンのイーシャンテンは有効牌が一番多い。
作中でも言われている通り単騎仮テンは意味がない。
仮テン単騎の入れ替えでいい形になるメンツ構成(たとえば連続系や暗刻)でなければアタマを固定して良形テンパイを目指しましょう。
暗刻にくっついた牌
作中だと微妙と言われてるけど個人的には萬子を落としたい。
そうすると必ず良形になるし先に索子が入ったときにできる三面張は強いので。
残ってるターツがリャンメン+リャンメンなら打2p。
カンチャン+カンチャンなら2pを残すというお話。
ダマには理由が必要だ
リーチかダマかの判断は難しい。
それにちょっと麻雀が分かってくるとダマ多用する人多いですよね。
基本はリーチ。
以下の理由があるときはダマがいいというお話。

漫画ではこう言われているけど僕はテンパイ形が良ければ5200だろうが満貫あろうがリーチ打ちますね。
この中で特に大事だと思ったのは「5.手変わり」
この形のテンパイが良形になるのは
と
しかありません。
先にを引いてしまったら良形が成立しない。
123の三色が狙える場合でもなら2翻、
を引いてリャンメンになりピンフが付いたとしても高め
を引かなかったら意味がない。
なので打点が必要な状況でなければ無理して狙う必要はないかと思います。
取るなら打て!打たぬなら取るな!

役無しの仮テンに取るならリーチしろ。
リーチしないなら手広いイーシャンテンに取れ。














劇中ではこの形。
打4mならカン8sでリーチしたほうがいいしダマ=手替わりを待つなら9sを打ったほうがいいです。
カン8sで待ってても良形変化は6sしかないですからね。
チートイかトイトイかの分岐点


打点と安全、アガりやすさ確保ができなければトイトイは狙わなくていいです。
3副露して中張牌のシャボ待ちとか最悪。
アガれないし守りも弱いです。
個人的にトイトイがクッソ嫌いということもあり条件Aに「ファン牌含む字牌で2メンツ」を加えたいところ。
字牌で2メンツ見込める場合はホンイツにも持って行きやすいので打点が高くなります。
あとは、チートイで進めている途中で暗刻ができた場合はトイトイも意識するけど死にトイツ(場に2枚切れているトイツ)があるのならチートイに切り替えたほうがいいですね。
タテに伸ばすかヨコい伸ばすか
この牌姿で4-7sが入ってもあまり嬉しくないですよね。
そういう時は字牌や場に安い色などのチートイでアガりやすい牌を残したいです。

麻雀は基本的にヨコが強いゲームなので、タテに振り切るのってなかなか難しいです。
僕もついついいつまでもヨコの可能性を持ち続けてしまうんですよね。
ヨコに伸びる真ん中のほうの牌をいつまでも持っていると放銃に繋がるので思い切りは大事です。
まとめ
以上が単行本1巻~3巻で特に大事だと思った波溜さんの教えです。
前述した通りリャンメンって基本的で一番大事なところなので、これだけ意識するだけでもだいぶ上達します。
じゃあどうしたらリャンメンをうまく作れるか?というのは漫画を読み進めていきましょう。
今回はこのへんで。
また続き書きます!
