雀鬼シリーズとは裏の麻雀勝負で20年間無敗であり雀鬼と呼ばれた伝説の男・桜井章一をモデルとしたVシネマ作品。
雀鬼(5作)、真・雀鬼(19作)、外伝が存在します。
なお本レビューは真・雀鬼のみとなります。
俳優紹介
桜井章一役 清水健太郎

雀鬼の俳優と言えばやっぱりこの人。
旧シリーズ後に覚せい剤使用で逮捕され、服役後に真・雀鬼へ出演しています。
服役後に太っており貫禄が出て恐ろしくなっているため、描写がハードな真・雀鬼にぴったりとハマっている。
松岡大悟役 中倉健太郎

自称雀鬼の一番弟子である真・雀鬼シリーズには欠かせない愛されキャラ。
お調子者でいつも色々なトラブルに巻き込まれては桜井に助けられています。
まだまだ未熟だけれど人情に厚くまっすぐで熱い男です。
そんな彼ですが闘牌シーンなどでは締めるところは締めてかっこよく魅力的に描かれてたりします。
村本芳夫役 和興(当時の芸名は高橋和興)

雀荘ジェントルメンのマスター。
「行きつけの雀荘のマスター」以上の関係であり対等な友として描かれている数少ない役。
普段は雀荘のマスターですがその腕前は一流であり裏の麻雀勝負を行う話もあります。
大悟ともいいコンビです。
和興が村本役で登場するのは4話からですが、1~3話にも別役で登場しています。
1~3話は悪役としての登場ですが、悪役の和興もまたかっこいいですね。
桜井章一(本人)

なんと全話に本人が登場します。
役はラーメン屋だったりホームレスだったりヤクザの親分だったり様々です。
どのような役で登場するのか注目して見てみましょう。
真・雀鬼シリーズの魅力
主演の清水健太郎(通称シミケン)の迫力ある演技はもちろんのことバラエティー豊かな敵役も本作品に華を添えています。
個性豊かな俳優やお笑い芸人、雀鬼会メンバーなどが登場し迫力ある闘牌に引き込まれていきます。
雀荘の客役などで友情出演的にちょこっと出てくるキャストにも注目です。
また舞台である昭和40年代の雰囲気の表現もいいですね。
紫煙漂う雀荘や歌舞伎町の小汚い一角、登場人物の服装や黒電話など時代を感じられます。
昭和の歌舞伎町の賑わいは独特な雰囲気があり魅力的ですね。
そして何と言っても一番の魅力は迫力ある闘牌シーンです。
雀鬼シリーズは他の麻雀作品と比べても闘牌シーンが多いです。
雀荘から裏の勝負までふんだんに盛り込まれています。
しかも雀鬼会やプロの演技指導も入っているため圧倒的に高いクオリティとなっています。
パシーン!パシーン!と小気味のいい打牌音や、ツバメ返しやぶっこ抜きといった技も華麗で見入ってしまいますね。
各作品のレビュー
魅力あふれる雀鬼シリーズを作品ごとに細かくレビューしていきます。
各話のタイトルをクリック or タップで表示です!
真・雀鬼1「裏麻雀勝負!20年間無敗の男」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |

シリーズ第一弾の本作は官僚の利権争いに巻き込まれるという王道ストーリー。
レギュラーキャラの大悟とはこの話で出会い、以後行動を共にします。
1作目ということもあり他の作品に比べてぶっ飛んだ要素はなくインパクトはそれほど強くはない・・・
と思ったのですが赤司の「この野良犬がぁああああ!!!」などのセリフは強烈な印象を残していますね。
萩原流行の演技は素晴らしいです。
そして忘れてはいけないのが名もなき役で和興が登場しています。
和興の「ロン。高めは緑一色」はかっこよすぎるので注目して見てみましょう。
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真・雀鬼 3 「東西麻雀決戦」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |


シリーズの中でもかなりお気に入りな本作。
最大の魅力はそのまんま東(東国原英夫)の迫力があり素晴らしい演技力、そしてその濃いキャラクターにあります。
「ポンやー!!!!」
「こんなええ舞台で勝負師の血騒ぎまへんか!?」
など、つい言いたくなるような名言が多く登場します。
このキャラの面白さが今回最大の見どころといっても過言ではありません。
そして序盤の立花vs鮫島戦も見逃せませんね。
関東の代打ち相手に連戦連勝を重ねる立花相手に善戦する鮫島はめちゃくちゃかっこよく必見です。
前回と話が繋がっており西村も登場します。
前作からの西村、鮫島の立場の変化なども面白いところですね。
各登場人物の関係性がすごくいい作品となっています。
なお、ミカミ役の下元史朗はその後もよく色んな役で登場しておくので覚えておきましょう。
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真・雀鬼 5 「新宿麻雀決戦」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |


かなり人気がある本作品。
人気のポイントは吉野、神岡のキャラクター性ですね。
「ん?あ?ロオオオオオン!!!!」
「坊や。パオって知ってるかい?」
などを筆頭とした神岡の数々の煽り芸がさえています。
強烈なキャラクターですね。
セットで麻雀を打つと必ず神岡の真似する雀鬼好きが出てきます。
松重豊は今だと孤独のグルメのイメージが強いですが、麻雀を打つ姿も似合ってていいですね!
裏の代走ではあるけれど人柄の良さが出ています。
大悟や勇樹との絡みもいいですね。
また、本作は桜井が素人をレツにする珍しい回でもあります。
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真・雀鬼 6 「復讐への対局」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |


今回は危機に陥ったマスターが大悟と共闘するのがメインの話となります。
が、もちろん桜井も麻雀は打ちますよ。
最後に駆けつけて打つわけですが、その時のマスターと桜井の初の共闘は熱いですね。
敵役の詳細が分からないのですが、確か雀鬼会のメンバーだったかと思います。
闘牌内容に関してですが、敵役の最後の負け方があまりにもマヌケすぎるんですよね。
素人目で見ても「え?そんなことあるん?」って感じなので楽しみに見てみて下さい。
今回出てくる青田が過去の因縁を示唆してきますがそれは次作につながります。
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真・雀鬼 9 「頂上決戦!裏プロVS表プロ」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |



スランプに陥った(麻雀に嫌気がさした)桜井章一の葛藤が本作のメインテーマとなっているので心理描写が多めです。
マスターやホームレスの常さんなど支えてくれる人がいるなか麻雀との向き合い方に悩んでいます。
今回は全体的にドロッとした感じの作品に仕上がっていますね。
ストーリーもサブタイトルの通り表プロ(誌上プロ)との対局となるので裏の勝負ではありません。
雑誌の企画で頼まれて誌上プロ2名と新宿のストリートファイター上条と麻雀を打つという話です。
当然のことながら誌上プロでは桜井の相手になりません。
なんだかんだスランプ中でも勝利です。
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真・雀鬼 11 「奪われた死闘 片腕の代走屋」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |


桜井との勝負を夢見ていたが仕事の恨みを買い片腕を取られた悲しき男、城島。
片腕を失い桜井との勝負ができなくなった事で腐っていた城島だが、何もない人生に嫌気がさし自殺をしようとする中原と出会い転機が訪れる。
中原に麻雀を教え込み打倒桜井を目指すストーリーです。
敵役ではあるが城島は悪役ではありません。
中原もです。
桜井との勝負に至るまでの城島師弟を見ていると最終局面でのぴったり思考が重なるシーンなんか熱くなるものがありますね。
全編通して本当にいい師弟だと思います。
敵側に焦点を当てたストーリーというのもそうですが
金や利権がらみの裏の勝負ではなくただ執念やプライドと言ったもののために勝負をする珍しい回でもあります。
男たちの熱い闘牌をお楽しみください。
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真・雀鬼 12 「卓上の反逆者たち」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |



とにかく坂上忍が熱くかっこいい回です。
かなり漢気あふれるキャラに仕上がっています。
真・雀鬼8「確立五分の一の死闘」で大悟役を演じていた大久保貴光もここで再登場。
そして前回から引き続き、一人前になった中原も登場します。
この話はネタバレが無く見たほうが面白いので語れることが少ないですが
僕の中では真・雀鬼シリーズトップ3に入るくらいに熱くて好きな回です。
ちなみに物語のメインとなる対局はシリーズで一番長いです。
全体の2/3くらいあるので見ごたえ抜群です。
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真・雀鬼 13 「闇のプロフェッショナル」
ストーリー | |
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闘牌シーン | |
敵役 | |
おすすめ度 |


今回は殺し屋・金田の視点で進んでいきます。
宗方を殺すために麻雀を覚え、そこに現れた桜井と対決する事になるという珍しいストーリーです。
何となくむこうぶちを連想するような展開ですね。
表向きの敵役が宗方であり、水面下では金田との勝負が行われているといった構図です。
麻雀のプロ桜井とコロシのプロ金田。
異なるプロ同士の戦いでありサブタイトルの通り「プロフェッショナル」についてがテーマとなっています。
個人的にはシリーズに何度も出てきた下元史朗が登場する所が嬉しいですね。
真・雀鬼3「東西麻雀決戦」のミカミ役や
真・雀鬼 7「さらば友よ、引き裂かれた麻雀」の権藤役など
敵役のイメージが強いですがカタギの役もハマっていますね。
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真・雀鬼 14 「プロ雀士秘話!オーラスの向こう側」
ストーリー | |
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敵役 | |
おすすめ度 |


ベストオブ雀鬼、最高傑作だと言っても下限ではないですね!!
この話は本当に人情あふれる心が温まるいい話です。
敵役となる牧野・矢部師弟の事情であったり勝負に至るまでの大悟の葛藤や桜井の覚悟。
登場するすべてのキャラクターが魅力的です。
何より牧野役の故・長門裕之さんが本当に素敵な演技をしてくれるんです。
この話の9割は長門裕之さんの演技力と言っても過言ではありません。
また牧野を通して普段と違う桜井や大悟の役回りも非常にいいものですね。
なお長門さんの登場は2回目になります。
旧雀鬼2 「白刃を背に」でも登場しているのですが、長門さんの演技を気に入った桜井章一本人の意向もありの再登場のようです。
それくらい愛されていたんですね。
残念ながら牧野役の長門裕之さんは2011年5月21日に他界致しました。
大好きだったので、僕は亡くなったと報道のあった日にはこの作品を見直したのを覚えています。
亡くなった後でも作品を通して色んな人に魅力が伝わってほしいです。
勝負の条件を飲むときの桜井のおなじみのセリフ「いいだろう」が今回に限り「いいでしょう」と敬語にに変わっているのが感慨深い。
対局相手をこれほどリスペクトしている作品は他にありませんね!
制作側の思いを入れを感じます。
また、最終対局の決着の仕方も普段とは違うので必見です!
本当におすすめの作品なのでこの話だけでも観てほしいと思っています。
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真・雀鬼 15 「雀神 vs 雀鬼!120時間の死闘」
ストーリー | |
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敵役 | |
おすすめ度 |

自分の心の弱さを克服するために振興宗教にのめりこんだ川原を救うために麻雀勝負を行う。
教団の人間が人格否定などで追い込んで洗脳する。
怪しげな開運グッズを知り合いや親戚に売りつける姿などは妙にリアリティがありますね。
教祖の言葉で意味不明な精神論が出てくるところもです。
僕は強烈な不快感を覚えるのですがそれほどまでに凝った内容となっています。
勝負の内容はサブタイトルの通り120時間の勝負です。
不眠不休で打ち続ける姿は見ているこっちが眠くなりますね。
しかし
「川原、てめぇが飲んでいるのはシャブ入りの水だ!!」
というセリフをシャブで逮捕された清水健太郎に言わせている所は強烈です。
さすがに笑った。
※なおこの回からAmazonプライムビデオでは配信されていません
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真・雀鬼 16 「プロ雀士哀歌!漢たちの絆」

ストーリー | |
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敵役 | |
おすすめ度 |

冒頭では14話に出てきた牧野役の長門裕之さんが再登場します。
桜井章一本人と「おもしれぇなぁ」と笑いあうシーンはいいですね。
本当に長門裕之さんの事好きなんだなというのが伝わってきます。
また、敵役の小池もかなり格好いいキャラに仕上がっています。
桜井と兄弟盃を交わした漢の中の漢です。
世話になった先代に義理立てて悪評高い百武の二代目の手伝っていることから勝負に巻き込まれていきます。
それにしても真・雀鬼 6 「復讐への対局」の高畠役でも出演していた百武役の松山鷹志はいい悪人面してますね。
ラストシーンの漢の友情は涙者です。
漢が漢に惚れる作品ですね!
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真・雀鬼 17 「魂を受け継ぐ者たち」

ストーリー | |
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敵役 | |
おすすめ度 |


前回が桜井・小池のストーリーなのに対して今回はそれぞれの舎弟である大悟・圭介に焦点を当てています。
この大悟と圭介の関係が最高に熱くて面白いんですよね。
登場時から兄弟分として登場した小池とはまた違った関係になっています。
圭介に麻雀を教えるシーンは熱くもありほほえましくもあります。
また、圭介が急ぎ足で裏の勝負に挑むその動機は目頭が熱くなるものがありますね。
「兄貴のような男になるんだ」と麻雀に打ち込む圭介もかっこいいですが
その圭介に熱心に麻雀を教えている大悟というキャラクターの人の好さが出ていてそれがいい味なんですよね。
最終戦では前回から引き続き今森組、そして中原誠也もさらに成長して登場する激アツな展開になっています。
それとこの話でも牧野役として長門裕之さんが出演しています。
制作陣の長門裕之推しが垣間見れますね。
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真・雀鬼 18 「死神と呼ばれた男」

ストーリー | |
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おすすめ度 |

勝負になると地震が起きたり対局相手が急に倒れたりとトラブルに見舞われる岩上。
常に不幸が付きまとうまさに死神です。
ただその不幸を甘受して勝ち続けているだけの男ではありません。
悲しい過去も背負っていますが勝負への熱意は本物なんですよね。
勝負をするたび相手を不幸にする、死のうとしても死ねない彼は引導を渡してくれる相手と見込んで雀鬼と勝負します。
そしてまたまた桜井章一本人と牧野がジェントルメンで同卓しています。
本当に長門裕之さん大好きですね。
他にも中原誠也や今まで何度も色んな役で出演している下元史朗さんも出ておりおなじみの顔ぶれ達に安心します。
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真・雀鬼 19 「心に棲む闇 狂乱の闘牌」

ストーリー | |
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おすすめ度 |

現在出ている真・雀鬼シリーズの最終話となります。
ただ主演の清水健太郎の逮捕で止まってしまったので最終話と言ってもストーリーとして完結したわけではありません。
大悟がジェントルメンで山下幸二という男と出会うところから話は始まります。
山下のキャラクター性もあり序盤は飲みに行ったりチンチロをやったりとコミカルな雰囲気です。
ですが本当はこの男、相当頭がアレなんですよ。
「心に棲む闇 狂乱の闘牌」というサブタイトルの通りです。
ぶったんだ頭のキャラは今までたくさん出てきましたが、それとはまた違った感じに仕上がっています。
かなり好き嫌いが分かれるタイプの役ですね。
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本レビューは以上となります
とにかく20年以上経っても色あせない魅力がある真・雀鬼シリーズ。
まさに不朽の名作です。。
いまだに動画投稿サイトなどで根強い人気があり二次創作もたくさん投稿されていますね。
そしてこれからも語り継がれる伝説の作品となってほしいです。
雀鬼シリーズを無料で視聴する方法
2021年2月現在、サブスクで配信しているのはU-NEXTのみ。
31日間の無料トライアル期間中に解約すれば完全無料で視聴することができます。